はじめに
令和7年度文化講座 箏(こと)で紡ぐ日本の四季~宮城道雄作品によるレクチャーコンサート~が、令和8年3月14日、いずみホールで開催されました。レクチャーコンサートはほぼ満席。コンサート終了後には「お箏体験ワークショップ」も開かれました。当日の模様をご覧ください。


箏で紡ぐ日本の四季~宮城道雄作品によるレクチャーコンサート~
<春>『春の海』

<夏>『風鈴』『線香花火』



<秋>『落葉の踊り』

<冬>『数え唄変奏曲』

<終曲>『四季の柳』


<演奏者プロフィール>

お箏体験ワークショップ



受付で箏の爪を受け取りながら、ほとんどの参加者の方が「お琴を弾くのは初めてです」とおっしゃっていました。
「さくらさくら」の旋律を少しづつ区切って丁寧に音を出していきます。子供も大人も真剣顔。そして、みんな揃って区切りのいいところまでうまく弾けると、そのたびにウワァーと自然に拍手が沸き起こるという一体感。
40分も練習すると「さくらさくら」も最後まで演奏できるようになっています。締めくくりに講師の上條先生と「さくらさくら二重奏?」=合奏まで楽しんで終了でした。
感想
響きの良いホールで素晴らしい演奏を生で聴けて、とても幸せな時間を過ごすことができました。
箏の独奏はもちろん、二重奏あり、三重奏あり、歌ありと、色々な形で宮城道雄が感じた日本の春夏秋冬が繰り広げられます。誰もが知るところの「春の海」も、箏の技法が盛り込まれた難曲「数え唄変奏曲」も、この四季の中に織り込まれていて、とてもうまく考えられたプログラム構成だと思いました。
「落葉の踊り」の十七絃は低音域が欲しいということで宮城道雄が考案したものだそうです。確かに低音を担っていました。私は楽器の中でチェロの音色が一番好きなのですが、同じような音域だからでしょうか、何か惹かれるものを感じました。
箏の奏者は三絃も十七絃も演奏できるのかと驚いていたのですが、「四季の柳」では、みなさん歌も歌われるのかと重ねてびっくり。翌日、プログラムの裏表紙にあった詞を改めて読みました。春夏秋冬の柳の葉が女性の髪にたとえられ、女性の一生に重ねられてなかなか深い。詞をきちんと理解した上でもう一度聴いてみたいです。
演奏会の後、「宮城道雄」や「十七絃」をネットで検索してみました。検索してみる興味が持てたということですね。生の素晴らしい演奏の余韻は、「もっと知りたい」の原動力になります。「春の海」くらいは知っているけど・・・程度の私ですが、レクチャーコンサートのお陰で以前よりはだいぶ箏が身近になりました。
ここでは実際の箏の音をお伝え出来なかったことが残念です。ただ、生演奏を聴く幸せは生演奏を聴いてこそのものなので、今回のような演奏会がまた開催されますようにと願っています。
記・小野

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